高校で学ぶプログラミング教育のこと
[あわせて読みたい!]プログラミング教育で、小学校と中学校では何をしているのか、についてはこちらの記事をどうぞ。
プログラミング教育の流れが、いよいよ高校にも…。
この前、「情報」が大学入試の受験科目になるって聞きました!
はい、「大学入学共通テスト」のことですね。
少し前まではセンター試験、古くは共通一次と呼ばれていた試験ですが、
ここに「情報」という受験科目が追加されます
ぼくもジュケンするの?
2025年からなので、カワスケくんが大学に行くときには、
テストがあるんだよ
ふーん、難しい?
まだ実際のテスト問題が発表されていないから、
なんとも言えないかな
受験科目が増えるのって不安です……
そこまで不安にならなくて大丈夫ですよ。
大学や学部によって、受験科目に採用されるかどうかは違ってきますから
そういえば、英語は絶対必要でも、
数学や世界史を受験しなくても入れる学部もありますよね
そういうことです。「情報」が受験科目になっても、
入りたい大学や学部によって、必要かどうかは変わってきます。
もちろん入試科目になっている場合は、
受験対策が必要になるでしょうね
カワスケが将来何をやりたいかで変わってくるのね……
ぼく、ゲーム作る人になりたいよ!
そういう大学に行くね!
それだと受験勉強は必要よね……(^_^;)
これまで高校において情報という科目は選択制だったのですが、今後はプログラミング教育を実施するために情報科において共通必履修科目「情報Ⅰ」が新設されます。
すべての高校生が、
- プログラミング
- ネットワーク(情報セキュリティを含む)
- データベースの基礎
などを学習します。
さらに「情報Ⅰ」だけではなく、選択科目「情報Ⅱ」が開設され、情報通信、データ処理、情報システムなど幅広い内容を学ぶことができるようになります。
情報Ⅰで教えること
- 情報社会の問題解決
- コミュニケーションと情報デザイン
- コンピュータとプログラミング
- 情報通信ネットワークとデータの活用
ますます知らない世界ね……
そうですね。難しそうに見えると思いますし、
親世代の方はまったく触れてこなかった内容も入ります。
そして、学ばなくても生きていける…
という科目ではあるんですが、
それは数学や英語や歴史もある意味同じですよね
確かに、将来プログラマーとかそういう仕事に就かなければいらないのかも?
…とまでは言えません。
意外と、生活に、そして就職に直結しているのが
「情報」という科目なんです。
プログラマーにならなくても、たとえば銀行に就職したら?
金融取引はほとんどオンライン化されていますから、
システムに対する理解が必要ですよね。
これからは、銀行員でも新しい仕事を始めるときや業務を改善したい、
となったときに「銀行業務」と「IT技術」の両方を理解している必要があるんです
ちょっとだけ、こぼれ話・・・
セブン銀行のリリースした7pay(セブンペイ)が、不正利用により、サービス開始4日目で新規登録停止になったニュースをご存じでしょうか?そのとき「何故、不正利用防止のために2段階認証という安全対策を実施しなかったのか」という記者会見での質問に対し、セブン・ペイの社長が回答できなかった、という事例がありました。
この事態にインターネット上では「ええ…?(まさか2段階認証を知らないの?)」というため息のような感想が見られました。
プログラマーなどの専門職でなくても、普通にネット銀行を使っているユーザーなら、2段階認証は自分で体験したことがあるはずなんですが…と。
このように、情報技術の基礎を知っていることが仕事をする上での大前提になる社会が既に来ているんですね。
そ、そっか……。高校でしっかり勉強しておくことが、
社会人になったときの基礎になるんだなあ
高校では、社会で使われるIT技術やその課題という大きな視野から、実際にプログラミングして課題解決してみるなど、中学校より詳しく、細かく、情報という分野を総合的に学んでいきます。
デジタルネイティブと呼ばれる世代、物心ついたときからインターネットやIT機器を自然に使いこなしてきた子どもたちが大人になったとき、社会を大きく動かす原動力になってほしいと期待されているんですね。
高校で学ぶこと
- 受験科目としての「情報Ⅰ」
- コンピュータの働きを科学的に理解する
- 実際の問題解決にコンピュータを活用できるようにする
など、ネットワークやデータサイエンスなどと絡めた総合的な情報システム教育が行われます。将来社会で活躍できる人材になるための、知識と技術の基礎を学ぶことができます。
プログラミング思考力を伸ばして、将来の可能性を広げよう
先ほど少しご紹介しましたが、これからの社会で働くためには、情報社会がどのように成り立っているかを知り、また自分の生活や仕事にどう活かされているか、どう改善し、活かしていけるかを考える力が必要です。
人工知能(AI)は、今や絵を描いたり、小説を書いたりもしています。
そう聞くと、人間がやる仕事があるのかな…と不安になってしまいますよね。
でもAIは、あくまで道具(ツール)です。
社会や生活、または仕事上の課題を見つけ出し、それを解決するのは人間なのです。
- 今ある課題は何か
- 誰が困っているのか
- どうすれば解決できるか
- どのような状態が最善なのか
- 解決のための具体的な方法は?
- デジタルを活用することで、利便性は上がるか
など、人間が考えて動くべきところ(仕事)はたくさんあります。
そしてこの解決能力が、今までお伝えしてきた「プログラミング思考力」であり、これから小中高校で教育が始まる分野でもあるんです。
この「課題を見つけ、解決する力」こそ、これからの子どもたちに必要になるんですね。
なんだか壮大な話になってきたわ
あはは。そうですね。
でも、今やれることは、そう難しくはありません
ええと、それじゃカワスケは何をすればいいですか?
そうですね。まずは、プログラミング思考力の
芽を育てていきたいですよね。
最初は無料ドリルに挑戦して、
カワスケくんの得意なところを探してみるのはどうでしょうか?
うん、そうですよね。いきなりプログラミングが
できるようになるわけじゃないですし、まずは最初の一歩が大事かな!
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つづいて、社会人になっても生きてくるプログラミングで習得した力について下記をご覧ください。