「プログラミング学習で習得した力」は仕事や普段の生活に役立ちます!
プログラミング教育が小学校~必修化され、大学入試にも取り入れられるようになりましたね。
小学校では、プログラミング思考力という「考え方」を学びます。
中学校では、技術・家庭科の授業の中でIT技術をもっと詳しく。
高校では、「情報Ⅰ」という必修授業で、プログラミングにチャレンジ!
そして大学入学共通テスト(旧センター試験)の受験科目として、大学の合否を左右する要素になりました。
国語や算数なんかはともかく、プログラミングなんて家では教えられないですよ!
・・・そうですね。不安になってしまいますよね。
でも、ご心配なく!
最初の頃は、プリントやドリルを使って、ご家庭で学んでいくこともできますよ
オススメの無料のプログラミング・ドリルはこちらです。
このドリルって、なんだかクイズみたい。
楽しいな♪
そうなんです。
最初はabcなどは使わずに「考え方」を学んでいきますから、難しくないですよ。
もっと学びたくなったら、プログラミング教室なんかを考えてみるのも良いですね
そうなんですか。
ドリルとかで勉強して、大学受験まで終わったらあとは安心ね!
……おっと、その考え方は勿体ないですよ。
いま学校で教えているプログラミング教育は、単なる受験科目ではありません。
大人になっても使える、一生モノの知識なんです
??? どういうことですか?
プログラミング教育は、進学だけではなく就職にも役立ちます。
さらには仕事だけでなく、普段の生活や趣味、果ては起業にまで関わってくる、これからの社会を生きていくのにとっても重要なスキルなんです
ええと。人生を楽しむのに必要、ってことですか?
そうですね、でも焦ることはありません。
いわゆるITスキルがあれば、色々なことが楽しめる世界になってきましたから、
ぜひカワスケくんも、そして親世代の方も、学んでいってほしいと思います
これからの社会にITスキルは必須!
学校で「情報」について学ぶと「プログラミング思考力」が身について、「思考力、創造力」が育ちます。これは、社会人になって仕事をしていく上での基礎能力になります。
もっとわかりやすく、「こう役立つ!」って話が聞きたいなあ…
そうですよね。
それじゃ、いくつかのお話に分けて説明しますね
プログラミング思考を身につけて、それから…?
- 不足しているIT人材になれば、仕事に困らない
- ITとはあまり関係ない職業に就きたいときも、プログラミング思考力は役立つ
- 趣味や普段の生活に役立つことも、プログラミング教育から学べる
ではまず、そのものズバリ、IT業界に就職するパターンについて考えてみましょう
IT人材が不足中!? プログラミングを学べば就職に有利
小学校で学ぶ「プログラミング思考力」は、プログラマーを育てる内容ではありません。けれど、日本ではIT人材の不足が深刻となっています。高校で実際にプログラミングを経験してみて、向いているようだったらIT業界を目指すのもいいですね。
IT人材って何?
日本だけでなく、世界中でデジタル環境は急速に整備されてきています。けれど、それを支える人材はいつも不足しているのが現状です。
2030年には最大で79万人不足するというIT人材。AIによって仕事が無くなる、と言われていますが、IT人材は将来も不足することが確実視されているのです。
あいてぃーじんざいって何~?
すごく簡単にまとめると、仕事で使うシステムやネットワーク、それにパソコンそのものを使えるようにしてくれる人のことかな
つまり、パソコンが壊れたときに助けてくれたり…?
もちろんそれだけではありません。
ただ、プログラミング教育を受ければ、IT人材でなくても、どこが壊れたのか、そもそも本体の故障かソフトのエラーなのか、という簡単な判断はできるようになると思いますよ
じゃあIT人材って、もっと難しいことをやるんですね!
IT人材とは、情報システム部門などに所属して働く、サービスの開発・運用などの知識を持っている人材のこと。
リモートワークやオンライン会議、SNSでの宣伝など、今までの仕事がデジタルを使った形にどんどん置き換わっている今、IT人材を確保することは企業の維持・成長に不可欠です。
少子高齢化で人手不足が進む状況をデジタル技術によって補う動きもありますね。
つまり、IT人材はこれからも不足していて、就職に困らない職種と言えます。
また、他社に移ったり独立しても、身についた知識や技術は応用できるため、転職や起業にも有利です。
さらに、リモートでできる作業も多いため、事情があって自宅でしか働けなくなっても仕事を探せますし、結婚や出産などでブランクができても復帰しやすい職種と言えるでしょう。
それでは、具体的にどんな仕事があるのかをご紹介しますね
これからIT人材が活躍する分野は?
IT業界でこれから特に需要が高まるのは、新しい技術を活用できる人材です。
①AI(人工知能)に関わるエンジニア
人間の計算能力や記憶力はコンピュータに敵いません。また、情報の集積により、「判断する」「創作する」などの能力もAIは持ち始めています。
これらのAIを用途別に開発したり、適切に活用することも、これからの時代に求められる能力です。
②IoTに関わるエンジニア
IoT(Internet of Things)は「モノのインターネット」という意味。
インターネット経由でモノを操作したり、遠くの情報を集めたりと、現在の技術でやれることはたくさんあります。
たとえば、外出先から家のエアコンや電灯を点けたり、留守中の家のペットの様子を確認したり、遠くに住んでいる家族の健康状態をチェックしたり……新しい発想で、今までにない商品開発ができそうですね。
③ビックデータに関わるエンジニア
インターネットを活用する人々の活動を集積したデータを、ビッグデータと言います。
これをビジネスや学問などに活用するのが、これからの当たり前になってきています。
ビッグデータを集める仕組みを作ったり、分析してビジネスに活用できる形に置き換えたりと、色々なスキルが求められています。
④ロボット開発に関わるエンジニア
これからの産業には、自動化、つまりロボットの手助けが不可欠です。
そんなロボットを開発したりメンテナンスできることも、求められる仕事の一つです。
どんな風にロボットを動かせるか考えるために、プログラミング教室には「ロボットを使った学習」を実践しているところもありますね。
⑤情報・セキュリティに関わるエンジニア
インターネットの活用に伴い、企業や個人の持つ情報を守ることはますます大事になってきています。悪意ある相手から情報やネットワークを守れるエンジニアは特に求められています。
こんなに色々あるんですねぇ
このほかにも、クラウドコンピューティングやVR(仮想現実)やブロックチェーンなど、将来有望な分野がたくさん! ……といっても、いきなり先端技術を身につけることはできないため、まずはプログラマーなど基礎的な仕事から入ってキャリアアップしていくのが無難な道筋かもしれません。
ぼく、ゲームを作りたいよ!
そうですね。ゲームなどのアプリケーション開発も人気ですね。
たとえばゲーム会社に入社しなくても、個人でゲームを作って公開することもできますから、学んでおいて損はない分野です
就職に困らないのは魅力的かな。
でもまだ、カワスケがどうなるかわからないけど……
ITとはあまり関係ない職業を目指すときも……?
別の場所でもお話ししていますが、小学校から学ぶプログラミング思考力を身につけておくことは、社会人生活に役立ちます
プログラミング思考力で身につくこと
- ものごとを順序立てて考える
- 要素を読み解いて、それぞれの関係を捉え、分析する
- 自分で手順を考えて作り出す
- 間違っている部分を見つけて、修正する
もっとプログラミング思考のことが知りたいと思ったらこちらをどうぞ。
うーん、もうちょっと「何に使える」ってのを知りたいです!
そうですね。
たとえば、カワスケくんが「起業したい」と思ったら?
起業! 起業するのって難しそうですね……
そうです。イメージだけだと「難しそう」ですよね。
なので、プログラミングと同じく、「準備に何が必要か」とか「目指すべき売上げ金額は」など、自分で考える必要があります。
これには「自分で手順を考えて作り出す」というプログラミング思考が活きてきますね
なるほど~
起業前に、その事業がお金になるかと分析をすることも、上手くいかなかったときに状況を分析して軌道修正するのも、プログラミング思考力を通じて学んでいるはずですね
そこまでできたら、1人でなんでもやれちゃいそうですね
そうなんです。
それに、今はクラウドソーシングとして、自分にできない専門作業を、専門家に直接、安く依頼できるサービスも人気ですね
デジタル環境の充実によって、会社に頼らなくても、個人で色々やれることは増えているんですよ
じゃあ、ぼく、ゲーム会社を作る!
それももちろんできますよ。
ゲームだったら、ゲーム開発コンテストみたいな企画もあるから、自分で色々探してみるのもいいですね
今は本当にすごいのね……
このように、小学生から学んでいく「プログラミング思考力」はこれから社会で生きていく上でとても役に立つはずです。
それに、中学生、高校生と、情報社会について学んでいくことで、社会生活を送る上で必要不可欠な知識を身につけることができます。
小中高で学ぶプログラミング教育のことについてはこちらの記事をどうぞ。
趣味や普段の生活に役立つことも、プログラミング教育から学べる
たとえば、リモートワークが一斉に始まったとき、なかなか上手く使えなかった人もいますよね。
他にも、海外市場と取引するときの言語翻訳、SNSを使った商品の宣伝、YouTubeに動画を編集してアップするのにも、一定のITスキルが必要になります。
これから社会で進んでいく多様な働き方を支えるのはIT技術です。そういう意味でも、最低限のIT知識やスキルを身につけておく必要がありますね。
将来もどんどん新しくなっていくツールを使いこなして、仕事だけでなく、普段の生活を豊かにするためにも、プログラミング思考力やプログラミング学習がとても大事になってきます。
付け加えると、いまよく聞く「SNSの炎上」や「ネット犯罪」なんかに巻き込まれるのを防ぐ知識も身につきますよ
それ! すっごく身につけてほしいです
インターネットの世界で何が危険なのか、というのは子どもだけでなく大人も身につけたい知識ですから、親子で勉強してみるのも良いですね
「ワンクリック詐欺」や「詐欺メール」などのネット犯罪から自分や家族を守るためにも、正しい知識を学校で身につけられることは、とても意味あることだと思います。
まとめ
このように、プログラミング思考力を学ぶところから始まった学校での一連の教育は、最終的にはITスキルやプログラミング思考力を身につけた人材を、社会に送り出すことになります。
これから進化していくインターネットやデジタル環境に対応できれば、仕事もプライベートも充実したものになるはずです。IT業界を目指すにせよ、他の分野で頑張るにせよ、身につけておいて損はありません!
ぜひ、プログラミング教育に苦手意識を持たないうちに、楽しく取り組んでみて欲しいです。
なんだか難しかったなあ……
カワスケくんは、学校の勉強をしっかり頑張ればいいよ。
あとは、ドリルをやってみるとか
そうですね。
こんな大事なこと、苦手分野にしたくないし、ドリルで予習しておくのも大事かな
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