プログラミングで使う考え方のひとつ「場合分け(条件分岐)」とは?
コンピューターは「もしも」「そうならば」「そうでないならば」という言葉をつかって何をするのか決めます。
「じゅんじょ」や「くりかえし」は上から順番に命令をひとつずつ実行していくだけでした。
そこに「もし~なら〇〇」「もし~でないならば××」と、途中で何本か命令を枝分かれさせて、いろいろな実行処理を作りだすのが「場合分け」です。
条件によって進む方向が変わっていくので「条件分岐(じょうけんぶんき)」ともいいます。
この「場合分け」があることで、コンピューターはより複雑な処理をやれるようになるのです。
条件によって、するかしないか実行する命令を切り替えられるんだね
「場合分け」は日常にあふれている
暑かったらクーラーつけてね〜
暑いし晴れているから、海に行こうよ〜
これらの会話に「場合分け」が入っていること、気づきましたでしょうか。
わたしたちは日常生活で「もし~ならば」と考えて生活していますね。
他にもたくさんあります。
「ブドウ味のグミがないなあ、ピーチ味のグミにしよう」
「ご飯食べ終わったら歯をみがくんだよ〜」
「宿題終わってからゲームよ!」
あげたらきりがないくらい、「もし〜ならば」「もし〜したら」のオンパレードです。
「場合分け」は身近で馴染み深いものなのです。
「場合分け」はプログラミングのかなめ
プログラマーはプログラミングするとき、起こりえるシチュエーションを想定し、「場合分け」をいっぱい使ってあらゆる処理を網羅(もうら)していきます。「場合分け」を制する者は「プログラミング」を制する、といっても過言ではないかもしれません。
また、もしまちがった「場合分け」を作ってしまっても、コンピューターは教えてくれません。命令に従って素直に実行します。
これはプログラミングに限った話ではなくて、日常生活でも同じです。
お風呂に入りたかった時のこと。
湯沸かし器のお湯の温度が40度以上になっていたら、スイッチを押す
これだけだと条件がちょっと足りません。(お風呂の栓をしないとお湯はたまらない!)
ハッ…たしかに…よくお風呂の栓し忘れているわ。
学校に遅刻しないようにアラームをセットした時のこと。
午後6:00になったらアラームをならす!
目覚まし時計は午前6時にアラームは鳴らしてくれません。(朝の6時に鳴らなかったら大寝坊しちゃうのに!)
朝の6時でセットしたつもりが…
あらゆる場面を想定して、漏れなく、的確に、場合分けを使って処理していく必要がありますね。
生きてくるプログラミング的思考力「場合分け」
プログラミング的思考の「場合分け」は実はあなたが当たり前のように日常でやっていること。
算数でも、理科の実験でも、料理でも、生活でも、「場合分け」をしています。
大切なことは、大ざっぱにならないこと。(とはいえ、時には適当加減も大事なんですけどね(;^ ^))
漏れがあると、効率が悪くなったり最後までできなかったりします。プログラムと同じですね。
なので、何かを始める時、ちょっとだけ、こんなことを考えてみてください。
このシチュエーションの時はこの条件で本当にあっているかな〜
条件に不足はないかな〜
- 条件を正しく理解すること
- 処理と条件の組み合わせをいくつも想定し、網羅すること
場合分けの思考力がクセになると、いろんなことが正確に効率よく実行できるようになるかもしれませんね。
実際にプログラミングやプログラミング学習をやってみると、「場合分け」の思考力が深く理解できて、日常にもっと生かすことができるようになるかもしれません。「場合分け」を学べるプログラミング教材はこちらから。